だるま親方 レポート

VOL.3 ランカーの方向性  3月12日掲載

 まず、トーナメントの何日か前から、50cmアップを数多く釣る。出来るだけ(北湖の魚がいい)、それを南湖の何もないところにポツンとある独立したストラクチャに次々放す。バスは何もないところなら、ストラクチャから離れない。そしてトーナメント当日、誰も注目しなかったエリアで自分で放した魚を釣る。大きい魚は環境の変化に極めて弱いために、わけがわからずにストラクチャから離れられず、腹を減らし釣り人のルアーに食いつくというわけだ。

 昔トーナメントで実際使われた反則スレスレの行為だ。なにも私は非難するわけでも、インチキをみなさんに教えるわけでもない。善悪はさておき、興味深い話だから載せてみた。

 いったい何が言いたいのかというと、大きい魚は釣りにくい、数が少ないだけでなく、ルアーに反応しにくい個体だから生き残ってこれたのだろう。しかし、1回釣られたら、スレてしまうはずなのに、なぜ易々とまた3、4日後に釣られてしまうのか?

 私が思うに、ビッグフィッシュは強いために湖で最高のエリアを独占できる。だから長いこと同じ場所に住んでいる、それゆえ、その場所ではバスは細かな変化にも敏感で釣人のがさつなルアーには、追いかけはするが簡単には食いつかない。

 しかし、その場所のエキスパートであるがために、急に環境を変えられると、もう若くはないために適応できず、あっさり釣人に釣られてしまうのだ。環境にたいする対応がヘタ、以外かもしれないが、これが高級住宅街からスラムに落とされた権力者の習性だ。だが逆に言うと、ふだんランカーは高級住宅街に住んでいる、エサも豊富にある、こんな所に胡散臭さ丸だしのルアーを放りこんでも、口を使ってくれるだろうか?無視されるのがオチだろう。ケンカっぱやいのも小さい魚程期待できない。

 そんな馬鹿なら大きくなるまでに誰かに釣られているだろう。簡単には釣られない。だが、ビッグフィッシュハンターは存在する。彼らはどうやっているのだろうか?。

 まずは場所、これが8割を占めるといって言い。居ないところでは、JBプロでも絶対釣れない。それとあまり言われないことだが、ランカーが好む動きというのはある、でかい奴ほど着水ヒットやワンアクション目でくる、シェイキングは小さい魚には効果的だが、やればやるほどサイズが落ちる気がする。効果的なのは何もしないスローかあるいはルアーをハッキリ見せない早い動きということだ。(この二つはタフコンディションにも効果がある)。それと夜に釣るのも効果的だ。釣り人は少なくなる上に(最近はそうともいえないが)ルアーがハッキリ魚に見えない、偽物とばれにくい。

 ただ注意して欲しいのは、みなさんも経験があるだろうが、ライトリグで昼は入れ食いで釣れたのに夜になったらサッパリという経験はないだろうか、ライトリグは、そのライトさゆえに夜は全く目立たない。ある程度サイズのあるルアーを使うことだ、それとグラブのように水を押すルアーが特に効果的だ。

 小さい魚は数が多いためにイロイロ試せるが、ランカーで同じことは出来ない。ランカーは長い事釣りをして経験をつむしかない。そのためには情報交換が、いい仲間がだいじだと思う。みなさんも積極的に参加して下さい。このことについて語ってくれとか、みなさんの情報をお待ちしています。

だるま親方


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