だるま親方 レポート

VOL.5 ランカーの方向性  3月26日掲載

水深とラージマウスバス

 こんな経験はないだろうか?冬に水深5m以上で魚をヒットさせて、一気に引き抜きリリースしようとすると、魚がひっくり返ってしまう。夏なら水深7mから引き抜いたバスでもそんなことは珍しい。

 これは、冬は魚の体力機能が落ちるのと、一ヶ所でじっとしているために、急激な水圧の変化に対応しきれないためと思われる。ただそれにしても情けない。バスを食べた事のある人なら解ると思うが、バスには浮き袋がない。(浮き袋に相当する物ならある)だからバスは水圧に対する調整が苦手と思う。そのために、バスは水深を代えるのをいやがる傾向がある。

 「いったい何が言いたいのか?」と言うと。バスフィッシングで水深を外すのは致命的ということだ。昔、水深5mで底をとっていて全く釣れず。適当にラバージグをほって巻いたら次々に釣れたことがある。魚は真ん中に浮いていたのだ。水は超クリアーで底まで見える。それでも、暖かい季節にかかわらず、底まで追ってくれる魚は居なかった。しかし水深さえ合わせば、横には広く追ってきた。間違っているかもしれないが、昔から経験上、バスは、横方向にはわりと広い範囲追ってくれるが、上下(特に下)に極端に水深をはずすと、全く無視する傾向がある。だかバスのアクションで上下方向の動きは特に効く、これは、下に逃げられると追いきれない為に、その前に殺してしまおうと思うためか?深場の釣程シビアになる。シャローでは皆、障害物ぎりぎりにルアーを落とす。しかし皆、深場程、おおざっぱに釣をしていないか?深場では、バスの動きはスローになる、なのにシャロー程狙って投げている人は少ない。普通は逆と思うがどうだろう?それと、ベイトフィッシュが底に貼り付いていることはない。ということは、当然バスもそれを意識しているということだ。

 ここまで書くとまるで、深場の底は釣れないような印象を与えるがそうではない。底でしか釣れない時もあるし、ルアーを上下に跳ねさせて、底をとると魚が獲物を追い詰めたと思うのか、底をとる寸前に食いついたりする。ただ魚が底にいるときはいい。仮に水深5mで5mラインばかり狙っていると、簡単に釣れるかもしれない魚を逃しかねない。どうしても底を意識してしまうが、全域チェックして初めて見切るべきだ。仮にベストの水深を見つければその日は、その水深さえ狙っていれば、いい釣が出来る。(ただし、若魚とランカーの水深が異なることをお忘れなく)。個人的な独断では、魚のいる層の少し上を狙うのがベストと思う。尚かつベスト水深で、一番このむルアースピードを見つけられれば完ぺきだ。

 何度も書いたがランカーは一番いいところにすんでいる。餌が豊富にある。すなわち『広大なシャローそして深場を控えていること』シャローの魚は釣やすい。ただいつも、シャローにいるという保証はない。その時はこちらから出迎えないといけない。ただ層を外すと、ラブレターは届かない。いい女の好みはうるさいのだ。

 いつも思うがタフコンディションというのは、人間がかってに勘違いしているのが多いと思う。魚がいないか?、層を外しているか?、誰が何をやっても釣れない魚なのか?一番多いのは上の3つだろう。独断ばかりになりましたがみなさんの意見をお待ちします。

だるま親方。


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