だるま親方 レポート

VOL.6 ランカーの方向性  4月2日掲載

ラインについて

 昔、ダイワ精工が色つきライン、黄色いストレーンを発売した時、色がついていると魚にばれるのでは?という釣人の疑問に答えるために、チヌ釣でも大丈夫と必死にアピールしていた。ちなみにチヌ釣をしたことがある人なら、知っているだろうが、チヌは驚く程シビアである。だから糸も針もバスとは比較にならないくらい最高の商品が多い、(手研ぎチヌ針とか)。チヌとバスを比べるのはおかしいと思うが、どんな釣でも、糸が見えていたら魚が食わないのか?、それとも関係なく、太い糸だと動きが不自然だから食わないのか永遠の謎だ。

 確かに、濁った水ならあまり関係ないが、クリアーなら、ラインが細い方が釣れる時が稀にある。(しょちゅうはない、私は北湖で釣をするが、ほとんど4号、ひっかかる所岩場では5号を使う)ラインを細くすれば、釣れるという傾向があるが5号ラインでノーシンカーをほるとラインの浮力でさらに超スローで沈むため、同じライトリグでも、スピンニグ3ポンドラインで取れないバスが、5号ベイトタックルで次々とヒットすることがある。それとバスはスレてくるほど、細かい動きにしか反応しなくなるが、太い糸でプラグをひくと、ラインの太さで動きが鈍くなりスレた魚に効果があるときもある。

 ただボートでこのテクニックは通用しにくい。なぜなら岸は横のつり、ボートは縦の落とし込みの釣である。岸では落とすよりひくほうが、重要であるが、ボートで落とし込みは避けられない。ラインが太いと頭が浮いて尻から落ちるような感じになる。友人のボートでセンコーを使っていて5号ラインでは全然釣れず、スピニング1・5号にしてほると入れぐったこともある。

 クリアーの所で、棒引きしてくるときは、細い方がヒットする気もする。たがスローローリングは浮力ゆえに太い糸の方が有利である。だからラインのチョイスはいちがいには決めつけられない。太さと強度、そして浮力が関係してくる。

 正直に言うと私も何も解らない。ただ水深の調整をシンカーだけでなく、ラインの浮力も考えて釣をすると、あなたの選択の幅はもっと広がるだろう。例えば、スプリットショットでゆっくり落ちるぐらいに調整するとよく釣れるが、細いフロロではなく、ナイロンラインを使う、同じ太さでもナイロンの方が浮力があるので重いシンカーが使え、より遠くえ飛ばせる。細いナイロンは腰がないが、ハリス用の堅めの糸を使えば問題ない。

 最初の話に戻るが、魚がラインを認識しているのでルアーに飛びつかないかは誰にも解らない。ブルーギルはラインをつつくが、紐つきルアーにちゃんとヒットする。

 個人的には、紐がついていたって高等生物じゃないから何をするものか解らないだろう。ただ隠せる部分は隠そうととりあえず蛍光ラインは使っていない。

 結局堅い竿だろうが、最高のドラグを積んでいようが最後にはラインである。この部分はお金をかけることをすすめる。強さは太さ、柔らかい糸は、傷に弱い、しかしいくら強い糸でもヒットしなければ意味がない。どこでバランスをとるかは、あなたが見つけることになる。

だるま親方。


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