だるま親方 レポート

VOL.10 ランカーの方向性  5月8日掲載

フックについて

 日本の釣り具店にはありとあらゆる針がある。チヌ用、グレ用、キス用、へら用 、鯉用。しかし、外国の釣り具店に行くと、針の大小はあっても、魚種によって形状を変えることはあまり無いそうだ。

 日本は、針については世界一だろう。魚の種類ごとに針の形状を変えるのは、日本はスレからしの魚が多く針の種類で釣果に諸に差が出るためにここまで発達したと思われる。

 イカダのチヌ釣りなどでは、形は同じでも、市販品と手研ぎの高級品では、明確に差が出ることもあるそうだ。

 ではバスはどうか?結論から言うと海の釣りほどシビアでは無い。しかしあんなデカイ口にもかかわらず、結構差がでるときがある。自分なりに気がついたことを下記に書きたいと思う。

★ストレートとオフセット(シャンクが)

 私は、ストレートフックを使う。フッキングをよくする為ではない。堅い竿でのフッキングなら掛かる率はさほど変わらない。では、なぜか、「アイに位置」である。オフセットフックはワームに対して平行にアイがでる。しかしストレートフックは斜め上にアイがでる。斜め上に出た方がテキサスリグなら水中で立ちやすくなり、ノーシンカーならラインは必ず上からくるために、より水平にひいてこれる。単純なことだが、意外と差が出てしまう。

★ねむり針かストレートか(針先が)

 これは好みが別れる所だ。しかし私なりの結論はどちらも利点、欠点がある。

ねむり針
 完全に奥まで刺さると絶対に外れない。スプリット等をする時は、ある程度のガード効果もある(障害物に対して)、針先がホンの少しでも掛かってくれれば、ライトタックルでも貫通しやすい。(アイと針先が真っ直ぐになるため)。 それと、飲まれても、口で滑って、口の縁に掛かることがあるために、ライトラインの時はありがたい。欠点はやはり、やや掛かりにくく、すっぽ抜けやすい。

ストレート
 引っ張った時に針先が外側を向くので掛かりは抜群である。それでも掛かりが悪い時はねむらせずに、逆に外側にペンチで広げるといい。但し完全に貫通させないと極めてバレやすいので、堅い竿でフルパワーフッキングする。一瞬ラインを弛めてから引くと衝撃でまず、貫通する。あまり太い針はさける。太い針は動きを悪くし、とうぜん 貫通しにくい、細い針でも貫通すると伸ばされない。針先が甘いと根元まで刺さらずテコの原理で伸ばされてしまう。(今回実証してしまった)ようは根元まで刺さればまず問題無い。それと、焼が入りすぎた折れる針は避ける。ちょっと伸びても、取れるかもしれないが、折れたら即アウトである。

 最後にメーカーに思うことがある。殆どのメーカーはいい商品を適正な価格で売っているが、ごく一部のメーカーにチヌやアユの糸はちゃんと作り、バス用は集金用としか思えない酷い商品がある。チヌ釣り、鮎釣りは、年輩のある程度厳しい目をした人達が消費者だが、バスは子供の釣りと思われているのか、あきらかにいいのは値段だけで品質は????なものがある。

 針もそうである。アイが付いただけで、なぜ値段が倍になるのか、だから私は、スプリットのフックは、チヌ針、カイズ針を使う。こちらの方が遥かに安くて、強く、細く、軽い。それと、普通の針を使うと針の選択幅が10倍以上になる。個人的には、スプリットには手研ぎちぬ針が究極だった。フックは一番勝負にかかわる部分である。見落とされがちだがルアー以上にこだわっていきたいと思う。

だるま親方


だるま親方コーナーに戻る

連絡先:harenao@hotmail.com