だるま親方 レポート

VOL.11 ランカーの方向性  5月14日掲載

ランカーの常識、非常識

 よく言われることだがランカーバスは釣ににくい。確かに現在はそうだろう。じゃあ昔はどうだったか?やはりナカナカ釣れなかった。では、なぜか、用心深くめったに餌を食わず、たまに大きい物を効率よく食べる。人目にふれることを嫌い、ひっそりと暮らしている。人間が近ずくと深場へ落ちる。太陽の光を嫌う。

 あほらしい。こんな馬鹿な迷信を長いこと信じていた。滅多に餌を食わない、ありえない、子供と大人の食事の量が違うように、大きい体を維持しようと思えば、たくさん食べなければいけない。じゃあ大きい物をたまに食べればいいじゃないか、と言われそうだが琵琶湖の主食は鮎と海老である。それにランカーは冬に釣れるが、別に寒いのが好きなのではなく、たんに体が大きいために、維持するために、体力が続く限り捕食するのだろう。昔は寒い時バスは釣れないと言われていたが、寒い時期は、12、1、2、3、4、約5ヶ月ある。こんなに長い期間断食するわけないだろう。ちょっと考えればすぐ??????である。

 人目に触れることを嫌う。これも寝言としか思えない。見えている魚は釣れないが、皆、サスペンドしているスーパーランカーを目撃したことは、いくらでもあるはずである。太陽の光を嫌う。ライトリグで釣っているときは、曇よりむしろ晴れている時の方がよく釣れる。曇の時によく釣れるルアー、スピナーベイト等は晴れていると荒が目立つのだ。海老でバスを釣ったことのある人なら解るだろうが、日中の方がよく釣れる。だいたい夜に強いルアーは昼間はさっぱりである。(特にクリアー)夜は水を押すルアー昼は視覚に訴えるルアーを使えばいい。物陰が好きなのは獲物を待っているだけだ。

 そして最大の理由は単に数がいないだけだ。いるところにはいるが、大きい魚の付場はだいたい決まっている。いない場所でいくらやっても、いない物は絶対に釣れない。

 それと適正なサイズを使っているかである。3インチワーム、確かによく釣れる。・・・・・20cmが。小さいほど魚に驚異を与えないが、20cmの2・5倍が50cmではない、バスは太っていく魚である。3インチワームを引いてもゴミと間違われるだろう。(目の前にこない限り)大きいと荒が目立つ、このことから小さいルアーは派手なアクション、大きいルアーは棒引き、あるいは地味めな動きをさせれば最大限効果を発揮する。

 それと本によく難しい動かしかたが書いてあるが、そんなものより効果的な動かしかたがある。熊などの肉食獣に出会った時、急に逃げるなと言われる。バスもそうで逃げていく物に異状に興味を示す。ではどうするか?ロッドを引く時に、ただ引くのではなく加速しながら引けばいい。こうすると、逃げようとした生物が失敗したように見えるので特に効果がある。

 難しく考えないで、それなりのことをやっていれば釣れてしまった。だめならチビしかいないのだ。昔はバイブレーション等の派手なルアーを投げるとでかい奴から釣れていき、だんだんサイズが下がってきた。このことからもデカイ奴は真っ先に釣られてしまった。そして今残っているのは、ルアーに反応しにくい個体ばかりだ。だが反応しにくい個体でも間違いは起こす。だからどうしたら間違いを起こすか、次からは具体的な方法を説明していきたいと思う。

だるま親方


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