だるま親方 レポート |
VOL.13 ランカーの方向性 5月30日掲載
ラバージグ(フットボール型)第2回
今回は操作方法を説明したいと思う。(岸釣り)
まず、雑誌等を読んでいていつも思うのだが、「底をとれ、
必ずコンタクトさせろ」と書いてあるが、よその湖は知らないが琵琶湖でフック剥き出しのルアーで底を引くと、腐った藻やその他モロモロがひっかかってきて釣りにならない。実際にそのような状況は殆ど無いと言っていいだろう。あえて、することは勧めない、なぜならランカーは最初が勝負である。大事なファーストキャストで藻の塊をズバット引き抜いてしまうと相手を警戒させてしまう。それと他の釣では、可能な限り軽いルアーを使った方が良く釣れる傾向があるが、ラバージグでは重い物を使った方がいい。重い方がメリハリがつくし、実際の自然界の生物は少しくらいの湖流や波では流されない、安定した動き(湖流や波に影響されない重さ)のほうがよりランカーにアピールすると思う。
必ず堅い竿を使う。岸からは7フィート、ボートからは個人の好みでいいと思う。
◎スイミング(リアルスイミング)
殆ど語られることのないテクニックだがランカーに強烈にアピールし、岸からも使え、ハードールアーよりも短時間で広範囲をチェック出来る。トレーラにはグラブを使う。
具体的な操作方法はキャストしてロッドを9時の位置にかまえ12時の位置まで加速しながらロッドをあげる。この動作を繰り返す。ランカーは自分から逃げていく物にものすごい興味を示す。皆さんも経験があるだろう、ゆっくり巻いていて岸近くになりルアーを回収しようと早く巻くと大きい奴がヒッ
トした。これは回収の動作が逃避と魚に見えたからだと思われる。加速しながらロッドを立てると逃避行動に見える。でも9
〜12時では短かすぎるのではと思うだろう。それに対する答はランカー程ルアーに飽きるのが早い。どこにいるか解らないので有効な動作を何回も繰り返したほうがいいと思う。
ラバージグでキャッチする魚の半分はスイミングで釣っている。(わたしの場合)スパイス的なアクションでロッドをたまにしゃくってみるのもいい。ただし岸からだと長い竿を使うこと、ボートは上からの釣りだが岸は横の釣りである、そのために長い竿
がいる。それとスイミングの時にストロークが長くなるので有利である。
スイミングは横の釣りだがバスは縦の動きに異常に興味を示すので魚の反応が鈍いと思った時にやってみる。フッキングはすぐにあわせる必要はない、こちらも泳いでいる、むこうも泳いでいるために食いつきはやや悪い。ランカーはルアーに反応しにくいかわりに一度食いついたルアーはなかなか離さない。
*余談だがフッキングの位置によりどうやって食いついたかある程度推測出来る。上顎、ま後ろからフッキング。
横顎、横からフッキング。下顎、前から来てひねった為。
かなり乱暴な分類だがこんな感じじゃないだろうか?
◎スイミング(ボトムコンタクト)
これはシャローで有効なテクニックである。やりかたは、2回しゃくって12時の位置でロッドを止めてカーブフォールしながら底につける。しゃくる時、ラインを引いた瞬間にラインをたるますとジグがよりハデに踊る。イメージとしては、2回しゃくって魚を引き付け、カーブフォールの為にゆっくり、広くみせる。底につく寸前、ついた瞬間バイトするのは、獲物を追い詰めた思うためだろう。
これもあわててフッキングする必要は無い。底をとるのは一瞬なのでゴミを拾いに悔い。底をとった時に止めすぎると魚が飽きて逃げる。
◎ボトムのずる引き
使える所はまれだが、異常にはまる。まず底に藻が無いところ。あっても疎らなところ。そして、砂地がいい。水深2m以下。
これは私の偏見だがでかい奴は中層にいる。そして極端に深いところまでルアーを追わない。だからスイミングを私は使う。ただし水深が浅い所は別、魚は水面と同様に底もそれなりに意識する。ここでの最大のキモは14g以上の重いジグを使う。「そんなに重いやつでなくとも底を取れる」と言われそうだがそうではない。引きかたはラインを張ったり緩めたりの動作を繰り返すが重いと移動範囲が短くてすむ。それと、ジグに衝撃は加わっているために、本体はあまり動かずトレーラだけが派手に動く。これは非常にアピールする。
絶対に浮かさないこと、これは夏に効果がある。夏に藻が生えず、ビッグフィッシュがいるところなど極めてまれだが、4、5年前の真野川等がそうだった。
岸から使えるのは大体このくらいである。ボトムバンプはボートからやったほうが有効だ。ボートからならジグをサスペンドさせる、究極的なテクニ ックもあるがまたの機会にしたいと思う。
参考までに私の使用ロッド
ルーミス GLXー844、IMX-784 IMX-783 GLX723
PHENIX HVC-68H CS63H
バリウス 1170MHF
リールは全てハイギア
だるま親方