| だるま親方 レポート |
ＶＯＬ．１６ ランカーの方向性 ６月２１日掲載
シャッドプラグ
シャッド、日本にはいない魚のはずなのに、非常に効果があり、ショートリップミノー、クランクベイト（ずんぐりしたやつ）とは有効な状況、効果が少し異なると思う。それと、ここ何年かでプラグの性能が飛躍的に向上しハイプレッシャーでも場合によってはワームを圧倒する能力を発揮するがその最右翼がシャッドプラグと思う。
極端な話、プラグで数釣をしようと思えば性能のいい、ミノー、シャッドをもっていれば大体なんとかなってしまう。
ミノーはあまり潜らないために、魚が水面を意識する夕方に使用する、あるいは昼間なら大カナダ藻の上を引くと非常に効果がある。ミノーは止めていても効果があるが、ジャークして引いてくる場合、距離が出ず、高速で引いてくるために、あっというまに手元まで来てしまう。そのために魚のいる層より極端にはずれていると、ヒットする前に巻き終わってしまう。その点シャッドプラグは２m〜ぐらいは潜ってくれるものが多いので魚のいる層に攻めていける。そのために昼間でも強い。
かなり乱暴な意見で反対する方も多いと思うがあえて書く。
私のルアーの分類は下記の２種類になる。
◎大きい魚が優先的に釣れ小さい魚が反応しにくいルアー
ラバージグ、スピナーベイト、６インチ以上のテキサスリグ。
◎小さい魚がやたら反応し、大きい魚が釣ににくいルアー
スプリットショット、ショートリップミノー、ダウンショットリグ。
ここまで書くと何を馬鹿な、ダウンショットリグやミノーでも大きい魚は釣れている。猛反発をくらいそうだが考えてみてほしい。
ラバージグを使うアングラー一人に対してダウンショットリグを使用するアングラーいったい何人いるだろう？１対１００、あるいはそれ以上だろう。しかし釣れたランカーの結果を見たらラバージグは必ず登場している。しかも１対１００ではない。つまりそうゆうことだ。人間でも大人と子供で食の好みは違う。
養殖業者に聞いた話だが、バスをイケスに無数に離していた。大体３０cmぐらいのバスで一匹だけ５５cmが入っていたそうだ。
小さい子魚を離すと３０cmは狂って食いついたが、５５cmのランカーは見向きもしなかった。ところがある時、２０cmぐらいのオイカワを離すと、遠くから走って来て食いついたそうだ。その時にチビは大きい魚の邪魔は決してしなかった。
一番強い個体が優先権を得る。自然のルールである。
最後になったが琵琶湖の場合主食は鮎と海老である。これは、大小関係無しに皆食べるだろう。シャッドプラグはこの分類で大小見境なく釣ってしまうルアーと思う。やたらチビが釣れるのは、チビにアピールするのではなく、そのサイズが一番多いからだ。シャッドプラグは大変釣やすく効果のある最高のルアーの一つと私は思う。
具体的な使い方としては、鋭く２回ほどジャークして止める。プラグ自体がコンパクトなので、派手に動かさないと目立たない。そして止めるとリアルな形状のために魚にアピールする。
これは非常によく釣れ広範囲をチェックできて知らない場所では重宝する。頭を振って泳ぐ魚はいない。鋭いジャークならルアーがのたうち、止めると姿勢を保つために偽物とばれにくい。
頭を振って泳ぐ魚はいないと書いたところで止めておくのも有効だ。しかし、皆がよくやるロッドでラインの弛みをとって引いてくる方法では力の加減を間違えるとルアーがブルっと首を振ってしまう。確実な方法は、ロッドを固定する。そしてラインが弛むので弛んだ分だけリールを巻くのだ。
これだとロッドを固定しているためにフッキングストロークも確保出来る。頭を振って泳ぐ魚は泳ぐ魚はいないと書いたが、小さい、あるいは動きの細かいルアーならこの欠点をある程度誤魔化すことが可能だ。
小さいルアーは棒引きでもよく釣れるし、動きの細かいシャッドラップラパラなどは今でも名品である。シャッドラップは非常によく釣れるが、このテクニックはカズオさんに教えて頂いたものなので公開出来ない、興味のある人は彼に聞いてみるといいだろう。（結構意外な使い方だった）
それとシャッドプラグは意外なことに安物の方はハマル時がある。安物はバランスが悪くすぐひっくり返る為に魚に大いにアピールする。
この動きにフックがラインを拾わない安定感とベイトでぶっとぶ飛距離を加えたのがスピンムーブだ。比較的手に入りやすいルアーなので探してみたらいいだろう？
とにかくシャッドはよく釣れるので、練習しながら楽しめるルアーだ。
PS、反対意見大募集、ランカーの方向性は私個人の今現在の考えです。そのために間違ったことを書いていたり、つっこみが甘いこともありえます。そのことを皆さんに指摘して頂くと幸いです。よろしくお願いします。
だるま親方