だるま親方 レポート |
VOL.19 ランカーの方向性 7月12日掲載
ラバージグ(ガードタイプ、コブラヘッド)
フットボール型ラバージグの使い方は以前かいたが、同じラバージグでもヘビーカバーを攻略するコブラヘッドの使用方法は相当異なる。今回はラバージグでも特に人気のないコブラヘッドタイプについて書いてみたいと思う。
まず最初に、なぜ同じラバージグでもかなり異なるか?形はもちろん違うが最大の違いはアイの位置である。
フットボールはアイが真上に付いているために、スイミング時に自然な水平姿勢を保つ、ボトムを引く時は引くとルアーの尻がもちあがり立ち上がる。
では、コブラヘッドはどうか?アイが真上に付いているためにスイミングでは立ち泳ぎする(希に効果的な時もあるが)ボトムをゆっくり引くと寝たままずるずるきてしまう。ここから思う浮かぶのは、コブラヘッドは同じラバージグでも、むしろテキサスリグに近い動きをするということだ。
同じワームでジグヘッドとテキサスリグを比較した場合、数だけならジグヘッドが遥かに勝る。しかし平均サイズならテキサスリグに分がある。ラバージグも同じで、数ならフットボールにやや分がある。
しかし、サイズは・・・・というとあまり変わらない。ラバージグ自体が大型狙いのルアーなのでサイズ的には殆ど同じである。
では、なぜ使うか?場合によっては遥かに効果的、あるいはガード性能(同じブラシガードが付いていても形状的に回避に優れる)ゆえにこれしか使えないからだ。
ガード性能の高さゆえに超ヘビーカバー専用のようなイメージがあるが、よくできたフロッグをオープンな水域で使っても効果的なように、なにもない所で使っても、動きが異なるゆえかこれしか釣れない時がある。
しかもサイズはいい、爆釣タイプではないが、ビッグフィッシュ狙いには絶対に外せないルアーある。
まずスイミング
フットボール型は何も無いところで使用しても魚さえいればそれなりに釣れる。場合によってはパイロットルアーにもなる。しかしコブラヘッドのスイミングは立ち泳ぎするために荒が目立ってしまう。
では、どこで使うか?それは藻の上である。
形状的に藻の上を引く、接触させてもからみにくい。藻に接触させると殆どのルアーはからんでパーであるが、これは、むしろ積極的に藻に引っかけて抜ける。しかも、ひっかけた時に藻をゆすると藻がゆれるのでルアーのサイズ以上にアピールできる。
この時にジグは可能な限り重い物を使用する。でないと藻にからまない。
何も無いない所で使用する
スイミングすれば立ち泳ぎするが、テキサスリグのように上下に移動する動きをさせれば、上昇する時は上向き、下降する時は下向きと、より生き物に近い動きが出せる。
ルアー自体が自然なので早めに動かせば荒は全く目立たない。比較的シャローで使用し一瞬だけ底をとりまた浮かす。アタリは殆ど着底した時か、その寸前にでる。
スイミングのようにロッドをス〜と待ちあげるのではなく、きつめに三回ほど縦にはじく。
ヘビーカバーで使う
雑誌に書かれているように、葦、藻穴にひたすらジグを落としていく、このような所にいる魚はあまり(全く)すれていない為に小細工しないで重いジグを落としていくだけでいい。
最初の一発が勝負なので魚が出なかったら、すぐに見切って次々に場所を変えていく。
ボトム、または藻の上をずる引きずる引きは効果があるが実際にこれが出来るのは、障害物を拾わないテキサスリグとコブラジグ、うらわざ的にスピナーベイトだけである。
比較的平坦なシャローでゆっくり引くほど効果がある。
最後にフッキングであるがこれは結構難しい。ガードが付いているからではない。同じラバージグでもガード付きフットボールはフッキング率はかなりいい。コブラヘッド最大の欠点はフッキングが悪いことだ。
なぜか?形状的に魚が食いついたら口の中でジグが寝てしまうからだ。だから、フッキングしてもスッポ抜けがやたら多い。
対策的には一呼吸おいてからあわすしかない。太いラインなるべく堅い竿で確実にフッキングする。
これから夏はヘビーカバーが多くなる、ぜひ皆さんも使ってみられたらどうだろう、食わず嫌いはもったいないと思うのだが・・・・・・・・・。
だるま親方