だるま親方 レポート

VOL.23 ランカーの方向性  8月9日掲載

ヘビ−カバー

 魚を探す時、なるべく釣りやすい魚を探すのは鉄則だ。岸釣りでロングキャストが重要なのは、人が20mしか投げていないところを30m投げられれば、その差10mは全く叩かれていないことになる。
 しかし、リールのここ数年のすさまじい進歩のおかげで誰でも軽量ルアーをロングキャスト出来るようになってしまった。
 しかし唯一殆ど叩かれていないエリアが存在する。今回はなぜか、殆どの人間が避けて通るヘビーカバーを攻略したいと思う。

 クリアーオープンな水域の場合、バスのいるピンスポットにルアーが届いていない場合でも、魚はスレている。なぜなら、真上をボート、側をプラグ、ワームが通過するために、魚はそれらを見ているだけで、もううんざりという気分だろう。
 バスに限らず魚は物についていると安心する。回遊魚などは物につかないが、あれ魚の群れそのものがストラクチャーの役割をしている。だから可能な限り込み入った所の魚の方が釣りやすい、それとは逆に何もないところにいる魚は極めて釣りに悔い。
 では込みいった所とはどこなのか?ヘビーカバーである。
 スレてくるとバスはライトリグにしか反応しない、ライトリグではヘビーカバーを通せないと思い多くの人が諦める。しかしここにトリックがある、スレまくった水域でも、カバーの中は全くスレていないことが多い。だから必ずしもスモールベイトである必要はない。
 では具体的にはどんなルアーを使うか?それを解説していきたいと思う。

フロッグ
 カバーの必携ルアーである、しかし、フッキングがかなり悪いものが多いために、まず掛かりのいい物を探す。そして浮力をぎりぎりまで削るチューンを施す。
 なぜ、浮力を殺すのか?まず飛距離を確保しなければいけない。それと浮力が少ないほうが障害物にからみやすい。からんでもガード性能が高いために抜けられる。
 アクションは棒引きでいい、なぜなら障害物にあたって勝手にアクションをしてくれるからだ。

コブラヘッドジグ(ガードタイプ)
 カバーにポケットがあるような場合、ボートからなら真上からそこに落とす、単に落とすだけでヒットすることが多いが、それでもヒットしないと真上からシェイクする。
 あんまりシツコクやるよりは、さっさっと次のポケットを探す。それよりも回りの藻、あるいはハスの葉をズバ〜と引き抜いてしまうと魚が警戒するのでそれは避ける。

テキサスリグ
 究極に引っかかりにくいために、とても使いやすい、ペギングするとさらにガード性能はあがる。
しかし、フッキングはかなり悪くなるので注意する。

ジグヘッドリグ
 ジグヘッドはとてもよく釣れるリグだ。ガードタイプのジグヘッドならカバーでも使用出来る。ただし上記3点よりガード性能は少し甘い。

ライトリグを使う
 以外かもしれないがボートに乗っていてエレキが入る程度のカバーならライトリグも使える。
 どうしてか?障害物は人間にも邪魔だがバスにとっても逃げる時は邪魔になり高速では泳げない。しかもそのうち、どこかに当たって止まってくれる。それから人間が近づいていけばいい。ただし、取り込みは注意する魚は体力を使いきっていない場合が多いために取り込み寸前で暴れられることが多い。

 その他の注意点としては、オープンな水域ではヒットするとロッドを下げるが、カバーで釣っている時はあげた方がいい。ラインの保護と魚を浮かせるためだ。それとバスは藻やハスの茎が好きだが、藻に体を擦られるのは極端に嫌がる傾向がある。
 もうひとつ、いくらカバーが好きでも腐ったような匂いがするような死んだ水には魚が付きにくい。
 カバーの釣りはビックリするような浅い所にとんでもない魚がいたりするので油断出来ない。しかも、もうひとつの主役、雷魚はラバージグにとてもよく反応するので、雷魚もよくヒットする。

 カバーの釣りは夏しか出来ないので嫌がらずやってみては如何だろう。

だるま親方


だるま親方コーナーに戻る

連絡先:harenao@hotmail.com