だるま親方 レポート

VOL.24 ランカーの方向性  8月17日掲載

岸釣実戦テクニック

 本来バスは岸から釣るのは向かない魚と思う。なぜか?バスは回遊も少しはするが本来障害物に潜んでいる魚であり、障害物(ストラクチャー)を効率よく釣っていこうとすると、どうしてもボートの方が有利になってしまう。
 しかし、経済的理由や保管場所等でボートを持てない人間も結構いるだろう、私もその一人だ。今回は手軽ではあるが、様々な制約を受ける岸釣りについて書いてみたいと思う。

 ハッキリ言って、現在の琵琶湖なら圧倒的に話にならないくらいボートが有利である。本来バスはシャローに付いている奴の方が釣りやすいが、ここ数年の釣り人の増加により岸はどこにいっても人でいっぱいだ。それにより魚が岸から届く範囲よりも少し沖めに付いている傾向がある。
 極端な例だと給水塔を攻めた時、岸から狙える前と横は、全然だめだったが、ボートから後ろを攻めると入れ食いになったこともある。それとここ2年程は、岸間際には20cm以下のチビがやたらおり、30cm以上は少し沖にいる傾向も北では見られる。
 では岸釣りのメリットは全くないのか?正直殆どない。しかし、ランカーを釣ることに関しては最大のメリットがある。夜釣りが出来ることだ。
 バスは日中の方が釣りやすい、ライトリグは明るい間は物凄い効果があるが、ライトさ故に暗闇では目立たず、夜にライトリグでは数釣りしにくい。しかも、経験から言うとランカーはある程度サイズのあるルアーにヒットしてくる傾向がある。ライトリグで釣れたランカーは本当にすぐ目の前をリグが通ったのだろう。少しでも離れていたら、ゴミと間違われて見つけてくれまい。
 では6インチ程度のワームならどうか?、たしかにアピールするだろうが、スレた岸にいるランカーは一撃で偽物と見破ってしまうだろう。では夜ならどうか?視覚に頼れないので、経験豊富な魚といえど間違いを犯しやすいだろう。これが岸釣り最大のメリットと言っていい。スレたランカーを釣るのは夜しかない。

 しかしここで、ハマル落とし穴がある。昼に効果があるルアーと夜に効果があるルアーは微妙に異なる。ハッキリとは言えないが、昼はストレートワームのような自然なルアー、夜は視覚が悪くなるのでグラブのような水を押すルアーが効果がある気がする。皆さんもいろいろ試して見てはどうだろう、これより私の具体的な釣り方を公開する。

●数釣り、または極端にスレている時

 セブンカールのテールをちぎり、1/32のジグヘッドを逆さまからつける。スローに漂わしたり、トントンと底で跳ねさすと効果がある。

 TDリアルジグヘッドの2gに5インチツインテールグラブをつける。何も考えず棒引きするだけでよく釣れる。

 カットテールワームのバンジー君、ただし沈下が遅いのでフックの上に、カミツブシ重りをつけて調整する。ラインを張ってフォール主体で釣る。

 5インチグラブのスプリットショット、ただしチヌ針を使用する。ロッドを寝かせ横にゆっくり引いてくるだけでいい。

 上に書いた方法は誰がやってもよく釣れる。しかも、ベイトタックル、4号ラインで行っても、動きは損なわれず、ある程度の飛距離も確保している。

 ボートと岸、最大の違いは、ボートは上から吊っている釣りである。それに比べて岸は横の釣りだ。そのために、ボートより、更にシンカーを軽くしないと、同じようには動いてくれない、しかし岸釣りはルアーを水平に引いてこれると言うメリットもある。同じ層を引いてこれる方がバスにはアピールしやすいのでメリット、デメリットを考えて釣ればいいと思う。

 次回は岸から、ランカーを狙うルアーを公開する。

だるま親方


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