だるま親方 レポート

VOL.25 ランカーの方向性  8月23日掲載

岸釣実戦テクニック 第2回

 ランカーはバスという個体の中では大きいために一番強い、そして大きな体を維持するために、小さな個体より遥かに沢山の餌を要求する。だから本来ランカーバスは特殊な場所にはいない(極端なディープとか)子魚は、広大なシャローで生活している。だから、ランカーも広大なシャローに付く。そして、すぐ沖に深場を控えていれば最高だ。何かあれば少し移動するだけで、安全で水温も年中確保されているところに逃げ込める。
 そして、シャローに大きな岩、マンメイドストラクチャー、大カナダ藻があれば、身を隠し、獲物を待ち伏せ出来る。ここまで読んで何か気付くだろう。そう、ランカー程、人為適プレッシャーがなければ、当たり前のところにいるのだ。
 冬場にシャローでランカーがヒットするが、そんな場所は上の条件を満たしていることが多い。そんな場所は限られているので、ランカーは比較的、同じ場所で釣れてしまう。もっとも最近は極端な人為適プレッシャーで寄り付かなくなることも多いが・・・・・。

 実際、ランカーバスを追っている人間と話す機会があるが、本当に釣っている人間は特別なことは、なにもしていないし、特殊なテクニックも使っていない、ランカーがくる大場所で根気よく、すこし大きめのルアーを自然に動かしているだけである。実際にその何倍も口だけランカーハンターが存在するが、そんな連中に限って、ランカー専用の、ロッド、リールなどと喚いたりする。
 ランカー専用のルアーというのは存在すると思うが、ロッド、リールなら、今の国産品を選べば後は個人の好みだ。
 55cmクラスのスーパーランカーでも糸さえ太ければライトアクションでも十分あがる。55cmクラスのバスはとてもパワフルだが、現在のタックルの性能はバスを遥かに追い越してしまった。だから、特殊なタックルは全くいらない。特殊な釣りかたをする人だけが使えばいい。

 さて、能書きが長くなったが、岸からランカーを釣るルアーを具体的に解説する。

●ラバージグ
○フットボール
 ボートと違い横からの釣りになるので、自由度はかなり下がる。しかし効果的なルアーには間違いない。障害物に当てると効果があるが、ズバ〜と藻を引き抜いてしまうと逆効果になるので、中層スイミングが主な使い方になる。スイミングにはある程度やる気のある魚がヒットするので、夏の炎天下だろうが、真冬だろうが、引くスピードは変わらない。中層よりやや下を引いてくる感じで引いてくる。

○ガードジグ
 スイミングは中層の魚しか釣ることが出来ないが、ガード性能の高さゆえにどこでも使える。意識的に障害物に当てたり、藻に引っかけて外すと、イレギュラーな動きになり、魚にはとても魅力的に写るようだ。しかし、何もないところでは性能的にフットボールに負けてしまう。

●テキサスリグ
 昔からあるリグながら、最もランカーに効果のあるリグと思う。使い方は中層なら早いピッチで、底ならゆっくりと使う。なぜなら、中層はルアーのシルエット全体が捕らえられてしまう、そのために、早いピッチでルアーをはっきりと見せない。食い気のあるランカーは中層にいると思う。反対に底は超スローで動かす、背景が地面のために全体が見えず物に当たってイレギュラーに動くために、より生き物らしくなる、そして底にいる魚は低活性な奴が多い。
 時間がとてもかかり効率が悪いために見切ってしまうのも選択にいれる。

●スピナーベイト
 はまれば恐ろしいルアーだが、最もプレッシャーに弱い面を持つ、最初の数投でランカーをヒットさせてしまう能力も持っているが飽きられるのも早い、出なかった場合はさっさとジグヘッドにチェンジする。

●ジグヘッドリグ
 最もプレッシャーに強いリグである。近年使用率は年々上がってきている。グラブ系の落とし込み、棒引き、ストレートの名古屋釣り。
 ここで書き切れないので後日解説したいと思う。

●サスペンドプラグ
 以外かもしれないが極端にタフなときはプラグを使う、ラバージグでさえ通用しない時がある、というよりラバージグは世に言われているほど万能じゃないと思う。
 例えば低水温を通り越して、魚が死にかねないような時、バスはしっかりルアーをくわえない。2月などテキサスリグで物凄く弱々しいアタリがあり、やはりフッキング出来ない。しっかり食わえないためだ。
 しかしそんな魚もサスペンドプラグなら引っかけることが出来る。長時間止めないといけないので根気の釣りになる。この時は柔らかめの竿を使う。ガツーンと当たってくることは、まず無いために、ほとんどは浅掛かりになってしまう、フックは先だけピンピンに研いでおく、全体を研ぐと針そのものがナイフになり、浅掛かりだと裂けてしまうからだ。

 実際にランカーに通用するルアーは正直こんなもんだろう。後は場所と時間帯だ。釣りかたには二通りある。

●大場所を次々回る方法
 ランカーは最初の30分以内にヒットすることが多いので釣れなかったら場所をかわる。しかし、夜でも時間帯というのは存在するので、入れ違いになる可能性のある。

●大場所でひたすら粘る
 お約束のポイントでひたすら待つ、いつかは回遊してくるので効率は悪いが堅い方法ではある、しかし、すぐには結果が出ない。それと、あまり明るい時間帯から、団体でルアーを投げまくると嫌気がさしてか回遊してこないこともある。

 時間帯というのは存在すると思う。何の根拠もないが経験上、朝より夕方、日没から2時間後ぐらい、夏場の日の出一時間前、冬場の深夜12時、満月の日の深夜。根拠はないが、これらのときにデカイのを釣っている。
 魚には人間には解らないサイクルが確かに存在すると思う、さて私の意見は書いた、次は皆さんの意見を掲示板に書いてください。

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