だるま親方 レポート

VOL.27 ランカーの方向性  9月6日掲載

魚の危険認識能力

 掲示板にいろいろと意見を書いてくださった方、本当に有り難うございます。今回は何の根拠もないですが、経験から得たことで、わたしの意見を書いてみます。間違っている、それは違うと思われた方は、どんどんご指摘ください。

 経験から書くが、ある程度スレた魚は、釣人は危険と認識している。だから、こちらの存在を気ずかれない距離をとるのが望ましい。
 しかし、なぜ、【人間は危険】ではなくて【釣人は危険】なのか?バスは、釣人と、そうでない人間をある程度見分ける能力を持っている。
 京都の鴨川にユリカモメという鳥がいる。この鳥はすごく大胆で、人がかなり近ずいても逃げない。しかし、片手を上げると少し離れていても一斉に飛び散ってしまう。石を投げられると思ったからだろう。
 ユリカモメは危険な人間と無害な人間を見分けている。魚は音にはすぐ慣れる。鉄道の高架下などはすさまじい音が頻繁にするが、殆ど全ての魚の好ポイントになっている。魚は無害な音にはすぐに慣れてしまう。
 夏場のジェットスクーターがガンガンに通っていてもあまり関係ない、シーズン初めはビビルだろうが直ぐに慣れてヒットしてくる。むしろ水が頻繁に動くので夏の朝の水泳上は良く釣れたりする。
 そして、水泳上でないバスが付きそうな所で泳いでいるとバスが興味を持って見にきたりする。

 バスは湖で最強であるために、他の生物をあまり恐れたりしない。しかし釣人は警戒する。人間が泳いでいてもよってくる時もあるくせに、ボートで近ずきすぎると間違いなく逃げていく。
 おそらく針の痛さを教えこまれ人間でなく釣人が唯一、最大の天敵となったからだろう。バスは釣人とそれ以外を認識している。
 特に最悪なのはエンジンを始動した瞬間一斉に逃げていく。あるトーナメンターに聞いたが、自分が叩いた場所を移動するときに、駄目押しにエンジンを何回も始動させ場所を潰してから移動すると言っていた。
 そんな馬鹿はさておき、バスは釣人の使用する機器の音には特に警戒する。ボートを持っていないので友人に聞いた話になってしまうが、エレキ等は頻繁にオン、オフすると魚がスレる。それならオンにしっぱなしで強弱をつけたほうがいいそうだ。ではルアーの音はどうか?
 スレていないころには、どんな音にも反応した。むしろ、けたたましい音ほどよく反応した。しかし、当時でさえ同じ場所で釣っていると、だんだんサイズが下がってきた。
 現在はどうか?ひどい時は音がするルアーが近ずくと逃げていく。針の痛さを覚えたスレはビッグフィッシュは水泳の音やジェットスクータの音には無頓着だが、釣り人が出す音には酷く警戒する。
 ビッグフィッシュに通用するルアーが音無しルアーが多いのはそのためだ。
 そしてビッグフィッシュは糸の水切り音には結構神経質だ。なぜなら釣り人が来てルアーが動くと少なからず水切り音が発生するからだ。
 だから、派手に水を切って使うジャークベイトにビッグフィッシュは反応しに悔い。ジャークして使うミノーは魚を狂わす特別な能力を持っている。ジャークしているミノーを追いかけてくる魚は我を忘れて追いかけてくる魚が多い。経験のない若い魚は特にそうだ。
 しかしランカーの場合、動きに我を忘れる前に音を警戒してしまう。ミノーでビッグフィッシュを狙う場合、ランカーのいるピンスポットを狙う技術が要求される。
 しかし、メカ氏、ティディグマ氏のようにミノープラグでいいサイズを手堅く釣ってくる人もいる。彼らの使い方は余り派手にジャークさせず、自然に漂わせ、無音でミノープラグの自然さを最大限引き出しているようだ。ミノープラグの達人は数釣りはジャーク、ビッグフィッシュは無音で漂わすとわけて使用している。

 ここで解るのはプラグを使用する場合なるべく音を出さないような方法で使用すると、魚に危険と認識させず、あと頼れるものは視覚、そして口でくわえて確かめるしか方法がなくなる。
 魅力的な動きで魚に我を忘れさせる方法もあるが、デカイ魚ほどこの手が通用する時期が限られてしまう。
 付け加えると、カラ合わせなどは最悪である。特にテキサスリグなどは、動きが自然だが抵抗が無いために、から合わせをすると、凄まじく水を切る、そして魚が一気にしらけてしまう。
 ミスフッキングをすればそのキャストの魚は完全にしらけるので、さっさと巻いて投げ直した方がいい気がする。

 最後の笑われても構わないのであえて書く。
 極端にスレた場所の魚は曜日さえも認識している気がする。
 学生のころ、毎日、雄琴港に通って釣りをしていた。ここは、土日には、1mおきに竿が並ぶ。プレッシャーからいうと、日曜の夕方が最悪で、金曜の夕方がもっとも楽なはずだ。
 しかし現実は、日曜の夕方が釣れ始まり、金曜の夕方は厳しくなり始め、土曜は最悪だった。極端にスレた場所の魚は人間の休みの周期も認識し自己を防衛していると思うがどうだろう?
 笑われると思い、誰にも言わなかったが経験上それはある気がする。
 さて、みなさんはどう考えるだろうか?。

だるま親方


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