だるま親方 レポート

VOL.30 ランカーの方向性  9月27日掲載

ジグヘッドリグ

 使用範囲がとても広く、年中使え、さらに数釣りからタフコンディション、ランカーにまで対応する万能リグ。今回は、スレてきた湖とともに使用率が上がってきたジグヘッドリグについて書きたいと思う。

 まず、ジグヘッドリグとラバージグ。似てはいるが釣れる魚は異なることが多い。サイズならラバージグ、数ならジグヘッドリグという傾向はある。
 超軽量のコンパクトな数釣り用ラバージグもあるが、あれは、どちらかというと、小さくして魚に脅威をなくさせ、漂わすためにラバーを使っているようだ。ラバージグは本来、ラバーが危険動物に見えるのか小さい魚は警戒して食いつかない。
 しかし敵がいないランカーバスにはラバーがより生き物に見え、相手を一飲みできるので食いついてくる。ラバージグがタフとランカーに強いのはそのためだ。余談だが昔バスをよく食べた時、必ず胃袋を裂いてみた。小さいバスからは、絶対に出てこず、大きなランカーの腹には入っている魚がいる。“ブルーギル”だ。 バスとブルーギルは同じ場所にいる。なぜならブルーギルは背中が広く刺があるために食われる心配がないためだ。しかしランカーはブルーギルを一飲み出来る。ランカーには、そのサイズ故に食える餌があるのだ。通常サイズのラバージグはランカーには食えて、ちびは敬遠する餌なのだ。ブルーギルはどこにでもいる。それ故にランカーは餌に全く困らない。間抜けなルアーを労力をかけて追いかける必要はないのだ。

 ではジグヘッドはどうだろう?ラバーのようなエグサはないので、小さい魚も安心してちょっかいをだしてくる。それと正直ランカーも何時もはラバージグに反応してくれない。スレてくると特にそうだ。だがジグヘッドに全く反応しない時期は珍しい。ジグヘッドリグを完ぺきに使えれば年中それだけで間に合ってしまうだろう。
 しかしヘッド形状が多彩で、付けるワームによって釣果が相当変わってしまうので、以下にそれを解説したいと思う。

☆グラブ系
 スイミング、フォールでも安定した釣果を見せ、6インチ以上のグラブならランカーがヒットする確率は高い。
 水を押して進むために夜にも強いというメリットを持つ。スイミングならシングルテール、フォール主体ならダブルテールを使うといい。テキサスリグと違いアイが真上にあるために本物の子魚の遊泳姿勢に極めて近い、無音であるために不自然さはない。シングルテールの裏技としては、テールをフックに対して上下ではなく真横に刺すと全体が痙攣するような細かい動きが発生し、沈下スピードが遅くなるために重いシンカーが付けられて飛距離が稼げる。
 ただ3インチグラブでこれをやるとチビが見境なく食ってくるのでお勧めしない。

☆ストレート系
 スライダー、カットテールワーム等に軽量ジグヘッドと組み合わせて、シェイキングしながら巻いてくる。数釣りには絶大な威力を発揮する。
 この時のコツはジグヘッドに超ショートシャンクを使うことだ。なぜならその方が全体が震えより生き物らしく見えるからだ。ロングシャンクは動きとバランスを殺してしまう。
 ショートシャンクの小さい針の方が、確実に奥まで入り以外とバレにくい。ただ堅い竿だと薄皮を裂いてしまうので柔らかい竿を使用する。

☆ヘビージグヘッド
 ランカーは攻撃的で大きな体を維持するためによく食べる。だからランカーほど釣りやすいはずである。しかし今の琵琶湖はそんな馬鹿は根こそぎ釣られ、子供のころからルアーを見まくっているはずだ。
 いまいる魚はルアーに反応しにくいから生き残ってこれたのだ。・・・・・ということはジックリ見せたらばれてしまう。早く鋭い動きをするのはどうしたらいいか?ヘビージグヘッドの登場になる。生物は敵が迫ると当然逃げる。早い動きは逃避行動に見えると同時に魚にルアーをじっくり見せない。
 ただこのやり方は何時もは通用しない。ただ極端にスレるとこれでしか釣れない魚もいる。裏技程度に覚えておくといいんじゃないだろうか。

☆名古屋釣法
 超軽量のロングシャンクに長いストレートワーム、ライトラインのスピニングタックル。ワームの持ちは最高に悪く、はっきり言って無理のかたまり。
 しかし効果は絶大で、これを完全にマスターした人間とは正直言って勝負したくない。これでしか釣れない魚は確実にいる。
 私自身もマスターしていないし、ましてや教えてもらった立場なのでくわしくは書けない。興味のある人は田中氏かメカ氏に聞いてみるといい。今後、最もマスターしたいリグのひとつだ。

 最後にヘッド形状についてだが、ラウンドタイプがオールマイティに使えるが安定しすぎている、ダートヘッドは不安定な動きで魚を誘う、安定性が抜群のツインテールグラブにダートヘッドを付けてみるのも動きが変になりよく釣れる。
 他にも多彩な方法があるが一回では書き切れないのでまた機会があれば書いてみたいと思う。

だるま親方


だるま親方コーナーに戻る

連絡先:harenao@hotmail.com