だるま親方 レポート

VOL.32 ランカーの方向性  10月11日掲載

様々な要素

 釣りをする時、釣り人は気付き難い様々な要素の上で釣りをしている。しかしそれが結果に大変な違いをもたらすことが多く、分かった時は何年もたってから、ということが多い。今回は私が思ったことを書いていきます。皆さんと意見が食い違うでしょうが、その時はご指摘下さい。

 ブラックバスという魚はなにかしら変化の有るところにつく。それは水の流れの変化かもしれないし、あるいは日向、日陰、ストラクチャーでいえば尖った所などだ。
 京都に天瀬ダムというダムがある。現在は釣り禁止だが、昔はダムの放水溝の真下でランカーバス、メーターサイズの鯰が釣れたそうだ。天瀬ダムの真下は渓流とまではいかないが、近い物がありダムの放水で上から落としてこられた魚は場違いなサイズと言えるだろう。
 これらの魚は広く、有る程度子魚の溜まる放水溝の真下で簡単に釣れてしまったらしいが、釣り人がワンサカ押し寄せると嫌気がさして下降へ散ってしまった。川の流れの中では、もともといる、オイカワ、ウグイなどとは勝負になりにくい為に、大きな魚は変化の有るところで待ち伏せする。子魚が流れてくるのを待ちつつ自分に有利な場所を陣取るわけだ。
 これらの場所はフローティングのルアーを浮かべて根気よく探すしかない。しかし水の流れの打ち消しあう所というのは必ず有り、魚は起用にそんな場所を見つける。川では水の流れが一番重要な要素だろう。
 では琵琶湖はどうか?

 一見止水のようだが、湖流の流れがある、この流れを無視すると釣りにならない。具体的な例を書くとクランクベイトを投げて、手応えが軽かったりすると、ルアーが湖流の流れに押されて動きが死んでいる。
 この流れは厄介で流れが複雑な上に表面に出来る風で出来た波とは必ずしも方向が一致しない。流れが読めないと同じリグでも勝負にならない(先週やってし
まったが)。
 付け加えるなら、流れの有るところでは、小さいルアーはあまりよくはない。なぜなら流れに簡単に負けてしまうからだ。ある程度サイズのあるルアーならしっかりと泳ぐ。
 これは私のような岸釣りアングラーは分かりに悔い。なぜなら、岸からのアプローチでは一定方向にしか引けない。仮にボートから見たら最悪の方向でも岸からでは単に釣れない場所で終わってしまう。
 岸釣り専門の人間で湖流の流れを意識する人間は殆どいない。

 しかし意識しないと流れが止まったことが分からず、よく釣れたはずの場所に通うことになる。湖流が止まった所では水が死んでいるために魚が居ないか、釣りに悔い。
 手で水を引っかき回して泡がなかなか消えなっかたら、水が死んでいることが多い。これはボートより、岸からのアングラーの方が遥かに影響を受ける。
 以前はよく釣れたのにという時は藻を観察するといい。青々としてないで、藻の表面にかびのような物が付いていたら長時間水が動いていない。大体悪条件に強い魚は昔はオイカワで現在ではブルーギルだ。クリアー、マッディ等の水質ではなく、水の動かない悪いところほどブルーギルが強い。水が流れているということは清潔で酸素も豊富にあるということだ。
 そんな場所の深場の魚はルアーを届かせ難いためにあまりスレていない奴が多い。しかし魚の目の前にルアーを持っていくのは容易ではない。組長氏のように水深8mで1/16のジグヘッドで釣ってしまう人もいるだろうが、そんな神業は普通は不可能なのでシンカーを重くしたい、バイト率は下がるだろうが、釣りにはなる。
 深場で流れがあるところの釣りの難しさを最近分かり、挑戦したいと思っているが、私の技術はまだまだ未熟なので、また何かの機会に意見を述べたいと思います。

だるま親方


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