だるま親方 レポート

VOL.37 ランカーの方向性  12月6日掲載

ウインターシーズン

 冬、あらゆる生物の活動が鈍くなる時期だ。
 昔(20年ぐらい前)のバスフィッシングでは、冬の一匹は夏の100匹に相当すると言われていた。では本当にそうか?今回は冬の釣について私個人の意見を述べたいと思う。

 はっきり言って4、5年前なら数だけなら、冬は比較的釣りやすかった。なぜならブラックバスと言う魚は一ヶ所にかたまる傾向があり冬は特に一ヶ所にかたまる。小さい魚は漁港のような閉ざされてエリアにかたまる為に港内は魚だらけだった。冬は特別にスローということもなかった。トップ以外ならどんなルアーでもそれなりに釣れた。現在はどうか?
 ハッキリ言って最悪である。これは異常なほどの人為的プレッシャーの為だろう。いつも思うが、一番魚にとって神経質なダメージを与えるのは人為プレッシャーだろう、現在の琵琶湖の漁港は年中最悪で、冬はそれよりも、ややシビアになるので超最悪になる。
 ブラックバスは一ヶ所にかたまる傾向があるために、かたまっている場所を釣り人が直撃、漁師が網で捕るとアットいうまに減ってしまう。現在の琵琶湖の状況はそのためだろう。

 小さい魚は体力が無いためか、ルアーが雨あられ飛んでくる漁港のような場所にも集まる。ではランカーはどうか?
 秋にはよく釣れた場所も冬には生命の気配がない、冬眠しているんじゃないかという錯覚までしてしまう。しかし、寒い時期は12月〜3月ぐらいまでは寒く、こんな長い時期の間、何も食べないというのは考えられない、思うに急激に水温が下がると、その直後は活性が下がるが寒さに魚がある程度慣れてしまうと関係ないと思う。
 敵に追われたベイトフィッシュが冬だから、ゆっくり逃げるとは思えない。だから冬だから特別スローということもない。だったらメタルジグは冬には全く効果が無いはずである。
 ベストなシーズンでも、早く動かした方がいい時と、スローに動かした方がいい時がある。冬も全く同じだ。一番大事なのは場所である。
 冬は秋と違い魚が居るところには居るが、いない場所には全くいない。場所は冬はランカーの出た実績のある場所で粘った方がいい、新しい場所を冬に開拓しようと思っても寒さと厳しさで気力が持たないだろう。では具体的に冬のランカーはどうやって釣るか?

 まず実績のある場所である程度の範囲をジグヘッド、ラバージグの早いアクションで探っていく、シンカーは重い方がメリハリがつき効果がある。冬のフィーディングモードに入っているバスは以外にあっさりとバイトするので、あまり子技に走らない方がいい、むしろ大きすぎると荒が目立つがある程度のサイズの方が魚にアピールする。お勧めは5〜7インチというところか同じところに投げないで早いテンポで探る。当たりはハッキリでて、魚がルアーを離さないので確実にフッキング出来る。
 この方法は勝負が早くランカーに効果があるが正直いってヒットすれば50アップ確実だが、2ヶ月で一匹ぐらいしか釣れない。では釣れない時はどうするか?
 実績のあった場所でヘビーテキサスやヘビーキャロライナでスローに粘るのだ。毎年50アップが上がる場所は魚が高い確率で回遊してくるか魚は無数にいるが反応しにくい奴ばかりいるという場所が多い。そんな場所で魚の機嫌がよくなるまで粘るのだ。
 最高に情けない方法だが50アップを高い確率でゲットできる。
 ただ上に書いた方法は冬だけでなく、正直年中通用する。バスにはシーズナルパターンが存在するが、ランカーに通用する釣りかたは限られており、逆にいえばその方法を見つければランカーバスに限っていえば限られた方法だけでも十分キャッチ出来ると思う。
 ランカーバスはそんなヤワな魚ではない。小さいバスが耐えられない、ガイドが凍るような場所でシャローでヒットしロッドを絞りこむ。それだけの体力を持っているのだ。だから冬のシャローでランカーが釣れるのだ。

 今回の意見に賛否があるだろうが経験したことだけを書いている次回はもっと突っ込んだ話しを書くが皆さんの意見もぜひ聞かせてください。

だるま親方


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