琵琶湖でバス釣りをする際の注意事項

 2000/10/17 火曜日 更新

車の駐車”を追加。

 皆さん琵琶湖には何回くらいバス釣りに行かれたことがあります?何回か足を運ばれた方なら分かると思いますが、釣りというものは自然を相手に行うものであって常に危険と背中合わせなのです。

 特に琵琶湖は広大でその他のフィールドでは考えられないようなことも起こります。このページでは琵琶湖でバス釣りをする際にマナーを含めてどんなことに気を付けなければいけないか?どんな暗黙のルールみたいなものがあるのか?そういったことを、ボート釣り、岸釣り(オカッパリ)、フローターと分けて書いていきます。

 しかし何時も思うのですがバス釣りの雑誌はこういうことをあまり掲載しません。大変不思議です。僕はサーフィンもしますがサーフィンの雑誌には、必ずと言っていいほど、“海にはどんな危険があるのか?”“こんなルールがあるんですよ。”と言うことが掲載されています。

 バス関連の雑誌も有名プロを使ったテクニックなどの情報ばかりでなく、実際に僕たちアマチュアアングラーが釣り場に立った際に釣れる釣れないとか言う前の、もっと一番大事な部分を掲載してもらいたい。そう思う今日この頃です。

釣りをされる皆さんへ ボート釣り フローター 岸釣り(オカッパリ)

釣りをされる皆さんへ

最低限のマナー

 ボートから岸からいろいろなスタイルで釣りをされる方々がいらっしゃいますが、そう言ったことは関係無しに最低限これだけは守ってください。それは ゴミをしない と言うことです。釣り人と言わず、最近の日本人は平気でゴミを捨てる人が多すぎます。

 僕は釣りを教えてもらうと同時に ゴミを捨てるものは地球のゴミ と言うことを教えていただきました。是非皆さんもゴミを捨てることだけは止めてください。

 特にタバコを吸われる方々是非釣りに行かれる際には携帯灰皿も持って出かけてください。 *もし持っていらっしゃらないようでしたら、使い捨てではありますが携帯灰皿をいくつか持っていますので住所等教えていただければ郵送させていただきます。

 使い古したワーム、糸くず、空き缶などなどゴミとして捨てられているものは挙げればキリはありませんが、とにかくこう言ったものは責任を持ってコンビニのゴミ箱などに必ず捨てるようにしてください。

民家の近くで気を付けたいこと

 琵琶湖の湖岸周辺にはたくさんの民家があります。実際民家の横のチョットしたスペースに車を止めて湖岸まで行って釣りをするときがあると思います。こう言った場面では以下のようなことに気を付けましょう!!

1.特に夜や早朝は静かに行動しましょう!!

 我々アングラーが起きている時間でもそこに住んでいる人たちはまだ寝ていたりします。(釣りに行かない日は日の出の時間に起きていないですよね?) 地元住民の方々を起こしてしまわないようにできるだけ静かに行動しましょう。
注:カーステの音、大きな声、ドアの締める音など

2.車を駐車する場所はよく考えましょう!!

 車を路駐する場合などは特に他の車が通ることが出来るかどうかよく考えて駐車して下さい。駐車スペースがない場合は少し離れた場所に駐車する、もしくは他の場所へ移動するなどと言った行動を期待します。
*琵琶湖周辺ではバスアングラーの駐車した車によって通勤路を塞がれ遅刻してしまったなどと言うことも起きています。

3.車内泊をするときは出来れば離れた場所でしましょう!!

 釣りに行くときには夜家を出て琵琶湖で車内泊をして朝から琵琶湖で釣りをする。と言った感じで釣りに行かれる方もいらっしゃると思います。そう言った場合、車は出来るだけ民家近くに止めるのではなく少し離れたドライブインやコンビニの駐車場で車を止めて寝ましょう。特にデーゼルエンジンのエンジン音は外から聞くとうるさく地元住民の方々の迷惑になります。面倒でも民家から少し離れた場所に駐車しましょう!!

その他にももちろんゴミをしない、民家に勝手に進入しないなどのことも当然ながら守っていきましょう!!

ボート釣り

ビッグウェーブに注意

 琵琶湖で何度も船を出したことがある方は経験していらっしゃると思いますが、琵琶湖はそれは恐ろしいほどの高い波が時折発生します。私も神に祈ったことが何度かあります。また、実際バスボートやアルミボートの転覆事故は風の強い日が多い秋から春にかけて多発しています。

 波などによる転覆事故を防ぐ為、ボートを出すときには以上のようなことに気を付けてください。

  1. ジョンボートタイプの船では絶対に湾の外には出ないようにしてください。
     
    このタイプの船は大変波に対して弱いです。

  2. 釣りをするときは良く回りを見ましょう。
     
    ちょうど風裏になる場所(ワンドなど)にいると風が出てきたことに気づきにくいです。釣りに集中するばかりでなく回りを良く見ましょう。
     西の方の山が急によく見えるようになったら(晴れ上がったり)北西風の出る前兆です。

  3. 釣りに行く際は必ず天気予報を良く見ましょう
     風が出る出ないは天気図の気圧配置を見ると大体解ります。
     要注意は、西高東低の冬方の気圧配置(強烈な北西風が吹きます)、低気圧が琵琶湖の北にあるとき(南の風が強いです)などなど、夏などは必ず昼から南風吹きますし注意してください。

葦(アシ)を守ろう!!

 現在琵琶湖では水の浄化作用を向上させる力を持つ葦原の再生活動が数ヶ所で行われています。*外ヶ浜、木の浜など

 この葦というのは、水の浄化作用だけでなく小魚の隠れ家になったりいろいろな魚たち(ニゴロブナや勿論バスなども)の産卵場所にもなっています。

 しかし琵琶湖で釣りをしていますと一部のバスアングラー(ボーター)は葦をかき分け葦をなぎ倒しながらボートを葦の中に突っ込んでいる人を見かけます。これでは葦は増えるどころか減っていってしまいます。

 皆さんボートで釣りをさせる場合は出来るだけ葦の中にボートを突っ込むことは避け、少し離れて狙いませんか?決して葦で釣りをするなと行っているわけではありません。

 これから琵琶湖で釣りを何時までもしていくためにはこう言ったバスアングラー一人一人の心がけが重要になってくることと思います。

フローター

琵琶湖でフローターを出すことは大変危険です。

 私は基本的に琵琶湖ではフローターで釣りをされることをお勧めしません。理由としてはやはり琵琶湖は広く強い風が出たときに沖に流されると岸までたどり着けない可能性があると言うこと。

 そして琵琶湖では漁師さんはもちろんバスボートやプレジャーボート、水上バイクなど様々なボ−トが走行しています。そう言った人たちからはフローターは大変発見しにくく一歩間違えば衝突という事も起こりかねません。そう言ったことも含め私は琵琶湖でフローターを出すという行為には賛成できません。

 どうしてもフローターを出したいと言うことであれば湾内など風の影響の受けにくい場所などで釣りをしてください。又、出来るだけ沖の方に出ることもお勧めしません。また、岬や漁港の出入り口など船の往来の激しいところも大変危険ですのでこう言った場所でも絶対にフローターを出さないようにしてください。

 そしてもう一つ、ライフジャケットは絶対着用してください

岸釣り(オカッパリ)

ウェーディングは大変危険

 琵琶湖に注ぐ各河川や砂浜では良くウェダーをはいて腰のアタリまで立ち込んで釣りをしていらっしゃる方をよく見かけます。しかし、ウェダーを履いた状態で転んでしまうと、ウェーダーの先の方が浮いてしまい上半身が水上に出せない状態になってしまいます。つまり呼吸することが出来なくなってしまうわけです。

 実際琵琶湖では数名の方達がウェーディング時に転倒して無くなっています。悲しいことにこういった事故は毎年琵琶湖で発生しています。

 では、どのようにしたらよいのか?まず第一に必要以上に立ち込まないこと。浅いところであれば腕をたてたりすることで顔を水上に出すことが出来ます。そして、移動する際には歩幅を少なくすること、転倒しない為にもあまり竿やタックルを持っていかないと言うこともあわせて気を付けて下さい。又、河口などは急に深くなっている場所もあります。そういった所で急に深みにはまらないためにも、細心の注意を払って下さい。

 そしてもう一つ、ライフジャケットの着用をお勧めします。ライフジャケットを着用することで転倒時も上半身を水上に浮かすことが出来ます。

スポーニングシーズンのウェーディング。

 琵琶湖でのスポーニングシーズンにあたる4月下旬から6月までのこの時期は出来るだけウェーディングしながらの釣りを避けましょう。と言いますのは、この時期は水深の浅いところの湖底にバスがネスト(産卵床)を作り産卵します。

 もしこのネストをウェーダーを履いたアングラーが踏んでしまったらどうなるでしょう?答は簡単です。卵は孵化することなく死んでしまいます。せっかくバスが生んだ卵をバスアングラー自ら殺してしまうのはどうか?と思います。特にこの季節葦原やウィードエリア周辺の底質の固い湖底にネストを作る事が多いですので、出来るだけ避けるよう心がけて下さい。

 決してバスを釣るなと言っているわけではありません。この季節はウェーディングしなくても大きなバスもシャローに上がってきています。ウェーディングすることで結局シャローに上がったバスに警戒心を与えるだけです。

 これからも楽しく琵琶湖でバスフィッシングを続けるためにも是非スポーニングシーズンのウェーディングは避けていただけるようご協力お願いします。

葦(アシ)を守ろう!!

 現在琵琶湖では水の浄化作用を向上させる力を持つ葦原の再生活動が数ヶ所で行われています。*外ヶ浜、木の浜など

 この葦というのは、水の浄化作用だけでなく小魚の隠れ家になったりいろいろな魚たち(ニゴロブナや勿論バスなども)の産卵場所にもなっています。

 しかし琵琶湖で釣りをしていますと一部のバスアングラー(ウェーディング)は葦をかき分け葦をなぎ倒しながら湖面まで出ている人たちを見かけます。これでは葦は増えるどころか減っていってしまいます。

 そこで皆さん少し気を使って『葦の生えていない場所から水の中に入って行くなど』葦のために少し気を使ってみませんか?決して葦で釣りをするなと行っているわけではありません。

 これから琵琶湖で釣りを何時までもしていくためにはこう言ったバスアングラー一人一人の心がけが重要になってくることと思います。

車の駐車について。

 琵琶湖の湖岸沿いの道路は車がやっとすれ違えることが出来るだけの所や民家が密集している所を通っている場所が多くあります。そう言った場所の近くで釣りをする際には、車の駐車場所に気を付けましょう。

 特に民家の前などは民家の方の車が出入りできなくなる可能性もあります。また、菅浦、山梨子などの道路の大変細いところではバスアングラーの車が駐車してあったために地元の方の車が通ることが出来ず、車の持ち主が現れるまで通ることが出来なかった。などと言った事が実際に起こっています。

 その他の漁港などでも駐車スペースがないにも関わらず漁港周辺にバスアングラーのが車をとめるために度々トラブルが起こっています。また、彦根漁港周辺では毎年冬になると、あまりにたくさんのバスアングラーが訪れるために地元の方々の生活の邪魔になり、大変な問題になったことは記憶に新しいです。

 今後こう言った事態を避けるためにも、琵琶湖まで車にて釣りに行った際には、目的地まで遠くなっても駐車スペースが確保されている場所に車は停めて、ポイントまでは歩いていくようにしてください!!


 以上、私自身がいつも琵琶湖で釣りをしていて気になることを簡単に掲載しました。楽しくバスフィッシングをするためにも皆さん以上のようなことは守ってください。よろしくお願いします。

 又、機会を見て「これだけは守っていただきたい」と言うことを掲載していきます。皆さんも釣りをしていて気づいたことなど有りましたら管理人までメール下さい。


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